税務ガイド

フリーランスエンジニアの
確定申告ガイド【2025年版】

初めての確定申告でも安心。経費・控除・節税を徹底解説

最終更新: 2025年1月

フリーランスエンジニアにとって確定申告は避けて通れません。 しかし、正しく申告すれば大幅な節税が可能です。 このガイドでは、青色申告のメリット、経費にできるもの、おすすめの会計ソフトまで、 エンジニア目線で詳しく解説します。

確定申告のスケジュール

1月
年間の売上・経費を集計
請求書、領収書を整理
2月上旬
確定申告書類の作成
会計ソフトで自動作成 or 手書き
2月16日〜3月15日
確定申告期間
e-Taxまたは税務署で提出
3月〜4月
所得税の納付
振替納税 or コンビニ払い
6月
住民税の通知
前年所得に基づき決定

青色申告 vs 白色申告

青色申告(おすすめ)
  • • 最大65万円の特別控除
  • • 赤字を3年間繰り越せる
  • • 家族への給与を経費にできる
  • • 30万円未満の資産を一括経費化
※ 事前に「青色申告承認申請書」の提出が必要
白色申告
  • • 特別控除なし
  • • 赤字の繰り越し不可
  • • 記帳が簡単(単式簿記)
  • • 事前届出不要
※ 売上が少ない初年度向け
重要: 青色申告の届出は、申告する年の3月15日まで(新規開業の場合は開業から2ヶ月以内)に提出が必要です。 2025年分を青色申告するなら、2025年3月15日までに届出しましょう。

経費にできるもの一覧

PC・周辺機器
パソコンモニターキーボードマウスWebカメラ
ソフトウェア
Adobe CCJetBrains IDEMicrosoft 365クラウドサービス
通信費
インターネット回線スマホ代(業務使用分)レンタルサーバー
書籍・学習
技術書Udemy講座資格試験費用セミナー参加費
家賃・光熱費
業務使用割合で按分
家賃(按分)電気代(按分)水道代(按分)
交通費
客先への交通費打ち合わせ移動費
接待交際費
業務関連に限る
クライアントとの会食取引先への贈答品

使える控除一覧

控除名控除額条件
青色申告特別控除最大65万円e-Tax + 複式簿記
基礎控除48万円全員適用
社会保険料控除支払額全額国保・年金
小規模企業共済等掛金控除最大84万円/年iDeCo加入
生命保険料控除最大12万円生命保険加入
医療費控除10万円超の部分年間医療費10万円超

よくある質問

フリーランスエンジニアは確定申告が必要ですか?

はい、フリーランスとして年間20万円以上の所得(売上-経費)がある場合、確定申告が必要です。会社員の副業の場合も、副業所得が20万円を超えると確定申告が必要になります。なお、還付を受けたい場合は20万円以下でも申告可能です。

青色申告と白色申告、どちらがお得ですか?

フリーランスエンジニアには青色申告がおすすめです。最大65万円の控除が受けられ、赤字を3年間繰り越せます。事前に「青色申告承認申請書」の提出が必要ですが、会計ソフトを使えば記帳も簡単です。年間売上が100万円以上なら青色申告の節税メリットは大きいです。

パソコンは経費になりますか?

はい、業務で使用するパソコンは経費になります。10万円未満なら消耗品費として全額経費計上、10万円以上30万円未満なら「少額減価償却資産」として一括経費計上(青色申告の場合)、30万円以上なら4年で減価償却となります。

確定申告に必要な書類は何ですか?

主な必要書類は、(1)確定申告書B、(2)青色申告決算書(青色の場合)、(3)マイナンバーカードまたは通知カード、(4)源泉徴収票(取引先から受領した場合)、(5)経費の領収書・請求書です。e-Taxを使えばマイナンバーカードで電子申告ができ、控除額も最大になります。

おすすめの確定申告ソフトは?

フリーランスエンジニアには「freee」「マネーフォワード クラウド確定申告」「弥生の青色申告」が人気です。銀行口座やクレジットカードと連携して自動で仕訳でき、確定申告書も自動生成されます。年間1〜2万円程度の費用ですが、節税効果と時間節約を考えれば十分元が取れます。

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この記事の監修
FD
FreelanceDB編集部
フリーランスエンジニア向けの案件情報・キャリア情報を発信。 税理士監修のもと、正確な税務情報の提供に努めています。

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