FreelanceDB ガイド
SES・派遣・フリーランス
契約形態を徹底比較
自分に合った働き方を選ぶための完全ガイド
3つの契約形態を比較
SES(準委任契約)
SES企業に正社員として雇用され、クライアント先に常駐する形態
メリット
- ✓安定した給与(社会保険・福利厚生あり)
- ✓営業・契約は会社が代行
- ✓未経験からでも参入しやすい
- ✓有給休暇・賞与がある場合も
デメリット
- ✗単価の一部が会社マージンに
- ✗案件選択の自由度が低い
- ✗スキルアップの機会に差がある
- ✗帰属意識を持ちにくい
月額相場
40-60万円
手取り率
60-70%
税務処理
給与所得(源泉徴収)
向いている人
安定志向、営業が苦手、経験を積みたい方
派遣
派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で働く形態
メリット
- ✓時給制で残業代が明確
- ✓派遣会社の福利厚生を利用可能
- ✓契約期間が明確
- ✓派遣先が合わなければ変更可能
デメリット
- ✗派遣法による期間制限(3年)
- ✗交通費が自己負担の場合あり
- ✗正社員より単価が低め
- ✗プロジェクトの主要メンバーになりにくい
月額相場
35-55万円
手取り率
70-75%
税務処理
給与所得(源泉徴収)
向いている人
ワークライフバランス重視、期間限定で働きたい方
フリーランス(業務委託)
個人事業主として企業と直接契約を結ぶ形態
メリット
- ✓高単価(中間マージンなし)
- ✓案件・働き方の自由度が高い
- ✓経費計上で節税可能
- ✓複数案件の掛け持ちも可能
デメリット
- ✗社会保険料が全額自己負担
- ✗確定申告が必要
- ✗案件獲得は自己責任
- ✗収入が不安定になりがち
月額相場
60-100万円
手取り率
100%
税務処理
事業所得(確定申告)
向いている人
高収入志向、自己管理能力が高い、経験豊富な方
比較一覧表
| 項目 | SES | 派遣 | フリーランス |
|---|---|---|---|
| 雇用形態 | 正社員 | 派遣社員 | 個人事業主 |
| 社会保険 | 会社負担あり | 派遣会社負担あり | 全額自己負担 |
| 確定申告 | 不要(年末調整) | 不要(年末調整) | 必要 |
| 有給休暇 | あり | あり | なし |
| 案件選択 | 制限あり | 制限あり | 自由 |
| 期間制限 | なし | 最長3年 | なし |
| 副業 | 会社規定による | 会社規定による | 自由 |
おすすめのキャリアパス
SES
1-3年
派遣
or スキップ
フリーランス
2-3年経験後
実務経験を積んでから独立することで、高単価案件を獲得しやすくなります
偽装請負に注意
業務委託契約なのに、勤務時間や業務内容を細かく指示される場合は「偽装請負」の可能性があります。 指揮命令を受ける場合は雇用契約(派遣・SES)が本来の形態です。 不明な点があれば労働基準監督署に相談しましょう。
よくある質問
Q. SESからフリーランスへの転向は可能ですか?
A. 可能です。SESで2-3年の実務経験を積んでからフリーランスに転向するのが一般的なキャリアパスです。ただし、競業避止義務に注意し、円満退職を心がけましょう。
Q. フリーランスの確定申告は難しいですか?
A. 会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)を使えば、簿記の知識がなくても対応可能です。青色申告で最大65万円の控除が受けられるため、開業届と一緒に申請しておくことをおすすめします。
Q. エージェント経由と直接契約、どちらがいいですか?
A. 初めてのフリーランスにはエージェント経由がおすすめ。契約交渉や単価相場の確認、トラブル対応をサポートしてもらえます。経験を積んでから直接契約にシフトする方が多いです。
Q. 準委任契約と請負契約の違いは?
A. 準委任契約は「業務遂行」が目的で、時間単位で報酬が発生。請負契約は「成果物納品」が目的で、完成品に対して報酬が発生します。フリーランスエンジニアの案件は準委任契約が主流です。
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